忙しい合間を使っての転職活動、大体どれくらいの期間を拘束されたり、内定はいつもらえるのか?ここでは一般的な流れとスケジュール感、選考プロセスについてご説明します。
一般的な選考プロセスについて
こちらが一般的な流れとなります。応募する企業により期間は異なりますが流れとしては概ね変わりません。今のご時世企業または転職エージェントとのやり取りはメールが基本ですが、急ぎの場合は電話であったり、また、面接もまだまだ対面を求めてくる企業もありますね。
印象としては外資系企業や日系でもIT系の企業やホワイト企業と言われる大企業などは面接も含めて全てリモートで完結するケースが多いです。先方も出社してない場合も多いですからね。
書類選考の通過率ですが、30ー50%と言ったり10ー20%と言ったりネット上の情報では様々かと。私の実感では、35歳前後で異業種への応募の場合は20‐30%、40代で異業種の場合20%以下、同業他社の場合は60‐70%でした。
その時の応募先の業界の景気にも左右されますが自分の職務経歴と先方の応募要件が合致しているようであれば2社に1社は通過出来るのではないかと思います。
普通に継続して働かれてきたのであれば、5社応募して1社しか通過しなかった、という場合は応募先の求人内容、必要なスキル・要件と職務経歴書の内容がマッチしていないと思いますので、そちらの見直しを行いましょう。
書類選考通過後ですが、面接については次の点が大事だと思います。
募集要件の内容において自分が貢献出来るスキル・経験・過去事例をアピールする
面接は営業である
書類選考通過後 ~面接での評価ポイント~
募集要件の内容において自分が貢献出来るスキル・経験・過去事例をアピールする
何度か経験して転職エージェントからフィードバックをもらわないと最初は気付けないのですが、社会人経験の長い即戦力を求められる前提なので先方に「入社後実際に貢献してもらえそうだ」という具体的なイメージをもってもらうことが一番のポイントです。
新卒の就活のように元気だけをアピールしても中身がなければ何も響きませんので、ここは必ずシミュレーションしておきましょう。
面接は営業である
次に「面接は営業である」ですが自分の苦手な部分、例えば口下手な部分が有ったり打たれ弱い部分がある、技術に自信がない、といった話に及ぶケースも面接の中では必ずありますが「そこはちょっと、自信ないんですよね」「その部分は出来ないと思います」的なことは絶対に言わないでください。
過去に私は「ありのままの自分を受け入れてくれる会社に入りたい」という思いもあったのですが少なからずそういう邪念があると、突っ込まれた時にどうしても弱気になりますね。
面接は時間の少ない唯一の「本番」ですので、そこはあくまで内定を勝ち取るための営業活動と割り切って、苦手な部分でも「そこは自分一人ではできないのですが現職でもチームのメンバーと協力して乗り越えました」「今は自信はありませんが、過去にもそのようなことがあり、勉強しながら克服していきました」といった表現を変えて前向きに思われるような対応が必要です。
競合の人がいる場合は、少しでもマイナスな部分が印象に残ってしまうとそこで比較されて落とされてしまいますので過去50社以上面接をした私の経験から、ここだけは忘れないで臨んで欲しいと思います。
最終選考ですが、面接の回数は一般的には3回くらいですが勿論会社によります。傾向としては日系企業は一次面接が人事担当者➤二次面接が現場の社員➤役員面接となります。外資系企業の場合は企業によって大きく変わり、上司(Hiring Manager)が外国人の場合は一次面接が外国人ということもありますし、アマゾン、AWSのように一次面接後は1対1の面接×4人のようなパターンもあります。
日系企業だと特に役員面接になると人事や現場の人も同席したりで1対5の面接になるようなケースもありますが外資系企業は比較的少人数での面接が多いですね。
また、日本国外の外資系企業の場合、面接は本国で行うのでフライト代は支給するので来て欲しいと言われたこともありました。その時は他で内定が出ており行かなかったのですが、折角なので経験として旅行気分で行ってみても良かったかもしれません(笑)
採用までのプロセス
書類選考➤面接➤最終選考➤内定までの期間ですが、採用一つとっても大体、スピード感のある会社とそうでない会社で異なります。
実際の業務のスピード感ともリンクしていると感じます。基本的にはやはり外資系企業の方がスピーディに進む印象です。
恐らく日系の人事職以上に外資の人事(HR)は如何に人を呼んでくるかがKPIの一つともなるので積極的にスカウトしてきたり書類選考の判断も数日で行いますし、面接の段取りもとても早く一次面接の結果とともに数日後にすぐに次の面接をセットしてきます。
一方、一般的な日系企業だとどうしても担当者一人の裁量で決められないため大体早くても翌週以降の予定になることが多かったです。
書類選考から内定が出るまでの期間としては大体、1.5ヵ月~2.5ヵ月掛かると思ってください。
外資系企業の場合、本国が人事採用の予算を握っていることが多く景気動向や経営環境に応じてスピーディに採用の方針を決定しており人が必要となったらすぐに募集を掛けることにGOサインを出しますが、逆に人を絞る必要が出るケースも同様で、実際、採用活動中に選考プロセスが進んでいて次が最終面接だ!という時でさえも採用活動の停止(採用フリーズ)が本国から出されたらそこでプロセスは終了、即ちその話はなくなってしまうということもあります。
ここが日系企業との大きな違いかもしれませんね。
内定が出ましたら企業よりオファーレター(内定通知書)が届きます。企業によっては丁寧にオファー内容を説明してくれるところもあります。
オファーレターは企業によって異なりますが一般的な雇用形態、職種、ポジション、給与等の採用条件が記載されておりこちらの内容を承諾する場合はサインの上提示することになります。
外資系の場合、採用フリーズも有り得ますのでオファーレターへサインするまでは現職には退職の意思を伝えないでおきましょう。サイン直前に採用フリーズになるケースも実際ありますので。
選考スケジュールが長引くパターン
外資系の場合、採用フリーズがあることを述べましたが、人事担当のKPIでもありスピーディである反面、本国のHiring Managerの確認待ちなどが入るとバケーションに入っている場合は実際、感触が良くても1か月ほど待たされるケースも有り得ます。
待つしかないのですが、このような事態を防ぐためには予め他社の選考状況がかなり進んでいる、オファー待ち、といったような情報を人事担当に入れておくことである程度早めてくれたりする場合もあるので、そこは一つの交渉術と捉えて自分で先方をコントロールするようなことも重要かもしれません。
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