転職活動を始めて職務経歴書も作って転職サイトへ登録して、いくつかの応募先を選んで実際に応募するときに何社応募すべきか悩みますよね。
キャリア採用を前提とした場合、ご自身のキャリアと縁遠い職種や業界へ応募するケースは比較的少なく、同業で同じような職種であれば書類選考の通過率も比較的高い(3~4割程度)と思います。
そんな時に困るのが面接のダブル・トリプルブッキングや仕事の予定との兼ね合いですよね。
どうにも調整が出来なくて断らざるを得ない場合に、社会人としてスマートな断り方をお伝えしたいと思います!
転職活動をいざ開始!だけど、応募しすぎた・・・
半年以内には絶対転職する!
と固い意志をもって応募先を選んで勢い余って自分のキャパ以上に応募してしまいスケジュール調整に困ってしまう・・・
そんなことは結構あるかと思います。
どの程度のスケジュール感、応募数に限定した方がよいかは転職活動、応募しすぎた!応募の目安は?をご参照ください。
ここでは、実際に想定以上に書類選考が通過したり面接が通過してしまった場合の対処法をお伝えしたいと思います。
20社応募したら12社書類選考通過した!
転職活動、楽勝かも♪
想像以上に選考が進んでいって「やったぜ!これで転職先はすぐに決まるな!」と思ったのもつかの間、
すごいわ!でも12社なんて、面接受けきれるのかしら?
例のように12社でないとしても、体感、6社くらい面接が同時並行に行われるとしたら事前準備だけでも結構負担ですよね・・・?
あーーー!こんなことならもう少し応募する
タイミングをずらせばよかった > <
順調に進むかと思いきや、これはこれで多大なストレスがかかりますよね。
応募しすぎるリスクとは
応募しすぎるリスクとしては、
- 面接対策に掛ける事前準備の時間が足りない
- スケジュール調整が出来ず無駄にお断りしないといけなくなる
- リスケばかりになると企業への印象が悪くなる
- スケジュール調整だけで疲弊する(時間や労力の浪費)
そもそも、転職する会社は1社だけなので、本命の企業向けの面接対策や事前の企業リサーチの時間が無くなってしまえば本末転倒ですよね。
企業へお断りするのも、転職エージェントに断るのも、そこそこのストレスの溜まるものです。
折角面接の機会を頂けたのに、断るなんて有り得ません!
何故断るのに応募したんですか!?
特に転職エージェントとしたら折角推薦した候補者が書類選考を通過したのに面接を断るとなると、かなりのマイナス点なので、全力であなたを説得しに来ますので、それはそれで結構面倒なものですし、そのエージェントの信用も失ってしまいます。
ただでさえ働きながらの転職活動なので、無駄な時間を使うことは相当勿体ないですよね。
断り方の基本マナー
上記のリスクはあるものの、実際に断らざるを得なくなってしまったら仕方ありません。
社会人として、一般常識・マナーをもった態度・対応でスマートにお断りしましょう。
鉄則としては、以下を守ってお断りしましょう。
- 極力、早めに連絡する。
- 辞退理由は簡潔かつ誠実な理由を伝える。
- 選考頂いた旨の感謝の意を表す。
先方の都合もありますので、最低限のマナーとして上記を守るように行動したいですね。
次からは具体的なお断りの仕方となります。
企業への断り方
メールあるいは電話でのお断りになるかと思いますが、メールの場合は以下のような内容をサンプルとして載せておきますね。
こちらは、比較的選考が初期段階でのお断りの文面となります。
「諸事情により」とか、「他の機会に専念するため」といった形であまり詳細に書かずに簡潔な形で、先方が立ち入らないような書き方が良いと思います。
次は面接後に辞退する場合のサンプルとなります。
通常の会社であれば、それ以上は立ち入らないと思いますし、どうしても選考に進んで欲しい!という熱意で電話を掛けてくるケースもあるかもしれません。
電話での断りは緊張するかもしれませんが、事前に伝える内容をメモしておくとスムーズに話せます。
また、電話をかけなくてはいけない場合は、企業の営業時間内で相手が比較的忙しくなさそうな時間帯(例えば午後2時前後)を選ぶのが良いと思います。
転職エージェントへの断り方
次は転職エージェント経由の場合のメールでの断り方となります。
経験から申し上げますと、転職エージェントへ断る方が企業へのお断りよりもストレスは結構溜まりますね・・・
彼らは自分の個人情報を持っていますし色々と相談した上で彼らが推薦した案件(企業)を断ることになるのでストレス度は高いと思います。
はっきりとした意思を伝える
- エージェントは候補者を選考に進めることが目標ですが、自分のキャリアに合わないと感じた場合は、その意思をはっきりと伝えることが大切です。「今回は見送らせていただきたい」と断固たる意思を示しましょう。
感謝の意を示しつつ、今後の協力をお願いする
- エージェントとの良好な関係を保つため、これまでのサポートに感謝を伝え、今後の別の機会についても前向きであることを伝えると良いと思います。こうすることで、断った後も他のポジションでの提案が来る可能性が高まります。
エージェントの提案に対して、自分の判断基準を説明する
- なぜそのポジションが自分に合わないのか、キャリアプランや個人的な理由(スキル、勤務地、業界など)を具体的に説明すると、エージェントも理解しやすくなります。これにより、今後の提案がより的確なものになるでしょう。
繰り返し断る場合は、きっぱりと断る
- 何度も同じ提案が来る場合は、「現時点ではお断りの意思に変わりはありません」と明確に伝えましょう。断る際には、再提案の余地を残さないようにすることが重要です。
ちゃんとキャリアを考えた上での決断なのね。
じゃあ良い提案が出来るようにしないと!
転職エージェントとのやり取りは、今後の転職活動にも影響を与えるため、丁寧でありつつ、かつ、しっかりと自分の意志を伝えることがポイントです。
実際に応募しすぎた!実例
実際に応募しすぎた!これはマズイ!と問題に直面する方は結構多く見受けられます。こちらは、実際に失敗してしまった例となります。
「すべてをこなそうとした結果、全滅」
背景:
Oさん(30代、マーケティング職)は、転職活動を早く終わらせたいと強い焦りを感じており、できるだけ多くのチャンスを得ようと2週間で20社以上に応募しました。Oさんは「一つでも多く内定を得るためには、とにかく数をこなすことが重要だ」と考えていました。
問題発生:
応募が殺到する中で、Oさんは面接や書類選考をこなすための時間管理がうまくできなくなり、企業ごとの面接準備もおろそかになりました。その結果、いくつかの企業で面接時に不十分な準備が原因で質問に答えられず、印象を悪くしてしまいました。
さらに、他の企業との面接日程が重なり、最終的には数社の面接を欠席することになってしまいました。応募企業からの電話やメール対応に追われるあまり、返答が遅れたり、失礼な対応になってしまったこともありました。
失敗の結果:
Oさんは、応募した20社すべてから不採用の通知を受け取るという結果に終わりました。面接の準備不足や、日程管理の失敗が原因で、どの企業からも良い印象を持たれず、選考を進めることができなかったのです。Oさんは、「とにかく数をこなす」という考え方が間違っていたことに気づきました。
その後の教訓:
Oさんは、この失敗を受けて、転職活動の進め方を見直しました。新たに応募する際には、自分が本当に働きたい企業やポジションを厳選し、一つひとつの選考にしっかりと時間をかけて準備することにしました。また、応募数を抑え、時間管理や面接の準備に集中することで、次の転職活動では見事内定を得ることができました。
書類選考が何社通過出来るか分からないから、とにかく
応募できそうなところに先ずは応募してみよう!
気付いたら10社も選考通過してしまったよ。
嬉しい反面、身動きが取れない。何から手を付けていいのか・・
新卒の時の就職活動と同じような考えて転職活動に臨むと失敗してしまう典型的なケースなので、気を付けたいですね。
「選考が重なりすぎて混乱」
次は、実際に応募しすぎてしまったAさんのケースです。
背景 : Aさん(30代、営業職)は、転職活動を始めた際、希望の条件に合う会社を見つけるために、できるだけ多くの企業に応募しようと決めました。結果的に、1週間で10社以上に応募しました。
問題発生 : Aさんは、その後、各企業からの面接日程調整や課題の提出依頼が一斉に来てしまい、どの企業がどのポジションだったのか混乱してしまいました。さらに、面接が同じ日に集中してしまい、急いで日程変更を依頼する事態に。
解決策 : 結局、Aさんはすべての選考をこなすことが難しいと感じ、厳選した3社に絞り、それ以外の企業には丁寧にお断りの連絡をしました。その際、応募後にしっかりと吟味できていなかったことを詫び、面接を担当してくれた企業には感謝の意を伝えました。
結果 : 最終的にAさんは、選考を続けた3社の中から内定を受け取り、無事転職を果たしました。応募しすぎたことで一時は混乱しましたが、早めに断ることで、選考に集中することができました。
あの時は冷や冷やしたけど、ちゃんと選択・集中
出来て結果的には成功した!
応募しすぎて困ってしまうことはよく見受けられることです。
いかに早めに問題を認識して、早めに対処できるかどうか?
転職活動の成否を分けることにもなりますので、気を付けたいですね。
まとめ:断った後の次のステップ
円滑に断ることが出来ましたら、次のステップにリフレッシュした気持ちで臨めると思います。
特に、断ることを悩み、考えた過程で以下の点が得られると思います。
- 選考辞退→目標の明確化
- 転職活動のリフレッシュ
- 未来のビジョンの再認識
複数社、選択肢がある中で考え抜き、自分は何を目指してどの仕事、どのような生活をおくりたいのか?
考え抜いたからこそ、目標が更に明確になったことは間違いないと思います。
転職活動も大きな山場を越え、最後のステップに臨めると思いますし、将来・未来のビジョンを改めて認識することが出来ていると思いますので、そこまで来たら大事な転職活動ももう最後の山場に近いと思いますので、あと少し、目標に向かって進んでいきましょう!