転職市場のトレンド~リモートワーク求人~

転職

コロナ渦以降、在宅勤務が当たり前になってきましたね。

転職市場においても、リモートワークが出来る求人も増えてきてますが、これからリモートワーク可能な求人は増えてくるのか?減ってしまうのか?

リモートワークに関してのトレンドについてご説明します。

コロナパンデミックにより、急速に日本企業でもリモートワークが広がりましたね。

リモートワークを導入するためにMicroSoft TeamsやGoogle Apps、Slackなどのチャットツールを導入したり、セキュリティ保護を行うために各社IT投資を急いで行った記憶も新しいところですよね。

では、どんな業界でリモートワークが進んだのでしょうか?

IT・テクノロジー業界

IT・テクノロジー業界では言わずもがな、最もリモートワークが広がっている業界となります。

ソフトウェア開発やサイバーセキュリティ対応、データサイエンティストなどは元々、PCを相手にする仕事でもありますし、社内外のミーティングがリモートでもOKであれば出社する必要性が低い仕事でもあります。

特に、グローバルを相手とするような仕事であれば数年前よりリモートでのミーティングも進んできた背景があるので、国内外問わずリモートワークで仕事が回る代表的な職種、業界でもあると思います。

IT業界がリモートワーク多いのは分かるね。

他にはどんな業界があるのかしら?

IT業界以外

  1. マーケティング、クリエイティブ関連業界
  2. 金融・保険業界
  3. 医療・ヘルスケア業界
  4. 製造業・物流業界

マーケティング、クリエイティブ関連の仕事も同様に、コンテンツ作成やグラフィックデザインなども元々インターネットを通じての業務遂行になるため、リモートワークでOKですし、フリーランスの方も多い業種の一つですね。

金融・保険業界でも、元々セキュリティに厳しい業界だったのですがパンデミックを機にリモートワークが増加しており、特にバックオフィス業務やコンサルティング業務などで広がりを見せています。

とはいえ、セキュリティや規制の厳しさから、これは職種にもよりますが完全リモートよりもハイブリッドワークが主流となっております。

教育業界もリモートワークが普及した主な業界の一つです。

オンライン教育の拡大に伴って、特にプライベートチューターやeラーニングコンテンツの開発者、教育コンサルタントなどの職種がリモートで行われています。

英会話などもレアジョブなどを代表に、生徒も自宅にいながら受講出来るため講師も自宅からリモートワークが可能になってきてます。

医療・ヘルスケア業界ではリモートワークの普及は限定的ではありますが、遠隔診療や医療情報管理、医療コンサルティングなど、一部の職種ではリモートワークが可能となっております。特にパンデミック以降、遠隔医療の需要が増加しています。

製造業・物流業界

では、労働人口の多い製造業・物流業界ではどうでしょうか?

製造業や物流業界では現場での作業が多いため、リモートワークの普及は限定的です。

ただし、オフィス業務や管理職ではリモートワークが増加しており、生産管理やサプライチェーン管理など一部の業務はリモートで行われることが増えています。

物流業界では、配送管理やスケジュール管理を行うコーディネーターや、輸送プランナー、お客さまとのやり取りを行うコールセンター的な仕事もリモートが可能な職種となります。

製造業ではCADなどを使った設計に関連する業務、現在ではリモートでもチェックできるようになった品質管理のエンジニア、SAP等ERP業務システムを使って生産管理を行う仕事なども、デジタル化が進んでいる企業ではリモートで対応可能となってますね。

上記のような業界、職種が代表的なものとなりますが、とはいえ、同じ業界・職種でも企業によって対応可否は当然分かれてきます。

どうやってリモートワークが出来る会社を探せばいいんだろう?

転職の際に企業を調べていく中で分かりやすく「リモートワーク可能」「在宅勤務推進」などと記載があればよいのですが、面接で聞かないとわからないようなケースもあります。

会社の規模によってもそうですし、一番重要なのは社風だと思います。

どうしても日本の企業は昔ながらのみんな揃って定時前出社、チームの人が仕事が終わるまで退社出来ない、というような雰囲気が残っている会社も多いと思います。

特に中小企業、家族経営の企業はそういうリスクは高いと思います。

求人募集を見てもハッキリ分からないわ・・

ある程度の規模の会社で、ホームページなどやリモートワークの事例などでも判別できますし、例えばMicroSoft Teamsを使って業務を行っている、といった記事などがあれば、リモートワークも取り入れられているかも!と推測することは出来ますよね。

直近の転職市場の動向は【2024年】最新の転職市場の動向は?~売り手市場なの?~をご参照ください。

パンデミックも収束し、世の中は以前のように戻ってきてますね。

元々リモートワークなど存在せず、コロナ渦でもリモートワークを積極的に進めて来なかった企業は従来のように完全出社に戻ってきてる会社もあります。

一方、元々働き方改革を標榜してきたような企業カルチャーのある会社の中には、リモートワークを上手に取り入れ業績も以前よりも拡大させているような会社もあります。

それでは今後、パンデミックのない平穏な時代が続くとしたら働き方はどのようになっていくのでしょうか?

完全リモートワークというよりも、オフィス勤務とリモートワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」が主流になっていくことが予測されます。

そのような企業風土を持つ会社は、業務の特性や従業員の役割に応じて柔軟な勤務形態を提供することで、生産性向上と従業員満足度の両立を図っていくでしょう。

本当にリモートワークが出来る会社は増えるのかな?

実際、リモートワークを享受し成果も出してきた人にとっては「リモートワークが出来ない会社では働きたくない」という方も増えましたし、優秀な人材を獲得する必要がある企業にとっては、そうした方々を受け入れる態勢を整備する必要もあります

特に人手不足が顕著となる業種、職種では少なくともハイブリッドワークを取りいれなければ人材獲得競争にこれからは勝てなくなってくるでしょうし、その企業の存亡にも関わってくるでしょう。

比較的労働人口の多い氷河期世代が主力として働いている現在でさえ、一部の職種では人材獲得競争が激化している中、労働人口が年々少なくなっている若手の世代に働いてもらうためには、徐々に彼らのニーズをとらえていかない限り、社内の平均年齢は老化の一途を辿っていくでしょう。

リモートワークを使いこなせない会社は今後厳しくなっていくのね。

特にライフワークバランスを重視する転職希望者を迎え入れるためには、柔軟な働き方を提供できなければそっぽを向かれる時代が既にやってきています。

それでは、働き方が大きく変わった現在ですが、10年後にはどうなっているでしょうか?

リモートワークとは、在宅でもカフェにいても仕事が出来ることですが、これは極端な話、海外にいても同様です。

既にインターネットがなければビジネスは回りませんが、その分、海外出張時にも従来通り働くことが出来たり、休暇中海外にいてもメールの返信も出来ますよね?

一方、労働人口が減少していく日本にとって既に一部の職種では海外人材の割合が増えております。

日本は島国ということもあり爆発的には増えておりませんが、日本国内で人材確保が厳しくなっていく中で、企業は海外にいる人材へ目を付けていくことも十分考えられます。

そうした場合、言語の壁のないような例えばプログラマーであったり設計のエンジニアといった職種の方は海外の人材と同じ土俵で働く可能性が出てきます。

そうしたことで、日本人であるメリットが一部の職種の方にとってはなくなってしまうリスクは大きくあると思います。

リモートワークの普及により、柔軟な働き方を労働者は享受できる一方、成果が目に見えやすくなるという点もあります。

成果主義の流れも今後は続く中、今までのように長時間労働することで評価されるような企業はどんどん、減っていくことは間違いないでしょう。

リモートワークを上手く使いこなし、効率よく成果を出せる方にとってはとてもよい環境となる一方、リモートワークを上手く使いこなせない方にとっては頑張っても評価されにくいような、そんな労働者の選別、二極化が進んでいくことになるでしょう。

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