私は某大手上場企業に10年超勤めてから35歳にして初めての転職をしました。異業種への転職です。当時は、35歳に差し掛かるところで巷では35歳転職限界説が以前より半ば常識のように言われてました。
新卒の頃からお世話になり、たくさんの社内の先輩、仲間がいる中で待遇も悪くなく、昔は大変でしたが土日もしっかり休めて世間一般的には何故?と思われる環境だったかもしれません。
ただ、その時ずっと引っ掛かっていたんです。「このまま定年まで同じような仕事を続けて後悔しないか?」「外の世界を知らないまま、実は所謂、市場価値って自分にはないのでは・・・?」と。。
新しい世界を見てみたいという個人的な欲求が強かったのかもしれませんが、今では全く後悔してません。寧ろこの世の中、年金制度の不安もあるし何よりIT技術がとんでもないスピードで進化していく中で自分のスキルって陳腐化する一方では・・・・?と。
実際に行動に移した経験から、以下の点で転職をオススメします。
転職を考える契機は人によって様々だと思います。ただ、FIREを目指すためには今の年収が500‐600万程度のままであるならばチャレンジすべきではないか、と。
世間の給与相場を知ることが出来る(知りましょう!)
今では40歳代で初めての転職、ということもかなり一般的になってきてます(一度も転職を考えたことのない方は実感ないと思いますが・・・)。
でもそれはあくまで、社内向けの業務に精通しているだけのスキルでは難しいです。でも、まだ貴方が30歳代であるのならば、今の時代、行動一つできっと変わります。
でもでも、ひょっとしたら未だ貴方は「自分の会社の給与って同じ業界内で高いのか安いのか、よく分からん・・」という状態かもしれないですね。今は便利な時代、調べようと思えばすぐに調べられますよね。転職を思い立ったら恐らく給与面から考えることが多いと思うので、先ずは妄想でもいいので他社がどれくらいの年収なのか?そこから始めてみましょう!世間の給与相場を知る、ここがシンプルですが重要です。
私はよく、Openworkの口コミを参考にしてましたね。リアルな社員・元社員の声なので自分の状況に置き換えながら見てみると入社後の自分をイメージしやすいと思います。
年収の決まり方ってご存じですか?あなたの現在の年収が500万円だとして、同業他社の大手に行ったら600万、あるいは700万円になることもありますよね?個人のキャリア・スキルは勿論大事ですが、年収は「入社する会社の給与体系次第」であることを覚えておいてください。
要は、年収が200万円上がる転職のチャンスがあったとして、その分キツイのでは?ブラックなのでは・・?と心配されると思いますが、寧ろこれは逆だと思っていた方が良いと思います。現に私は、年収が上がるごとにホワイト度は増し、こうしてブログを書くような時間も作れるようになりました。
これはあくまで一般論であって、転職する際には必ず、口コミサイトなどで会社の実態を確認してから転職先のオファーを受けるべきですが、変に心配する必要はありません。
そして転職活動を検討する際に一つだけ強く言いたいのは・・・「年収の下がる転職はするな!」ということです。
転職の窓口となる人事(HR)はあくまで窓口です。どの企業も、それぞれのポジションや階級によって給与レンジは決まっています。
そして、必ずと言っていいほど前職での給与を聞かれます(そしてそれは、源泉徴収票を確認することでウソついても確実にバレます)。
前職の給与を元に、転職先企業内での給与レンジに当てはめるのですが、当然提示する年収額のボトム金額は前職の年収を基準に検討されてしまいます。
初めての転職だとなかなか希望年収を言うことは難しいかもしれませんが入社して給与を上げることは簡単ではありませんので、入社前に少しでも良い給与金額にしてもらうことが無茶苦茶、大事なことです。
自分の市場価値を知る
「世間の給与相場を知る」と同時に、「自分の市場価値」も見えてくると思います。転職サイトに登録して、色んな案件を見ることによって「アレ?この業務内容だったら自分の経験を活かせるのでは・・?しかも年収UP出来そう・・」と段々自分の市場価値が見えてきます。
より活動を積極的に進める際には、もし転職エージェントが声を掛けてくれるのであれば一度話を聞いてみるのも良いと思います。
必ずしもそのエージェントの話を100%鵜呑みにする必要はありませんし、応募を促されても強制ではないので無理に応募する必要もありません。
ただ、もし貴方の現在の業界、希望する業界に詳しいエージェントと話が出来ればその場で待遇面含めて聞いてみてください。何もしないよりも確実に、一歩前へ進めるハズです。
年収UP & ワークライフバランスの向上が実現できる?!
転職することは当然、メリットがなければなりません。比較的若い方に多いと思いますが「自分を成長させるために」「得難い経験を、この会社なら得られる」「自己実現のため」という動機で現職より年収が下がってしまったり、入社したらブラック企業であることが分かり後悔している・・・等のケースも見られます。
メリットとは?メリットは当然、年収UPとワークライフバランスの向上です。
勿論、「俺はまだまだバリバリと残業も厭わず働くぜ!」という方には無理にはお引止めしませんが、体力面精神面両面でワークライフバランスの良い企業で働くことをオススメします・・
また、次の転職をゴールとするかどうかはFIREに向けてご自身の家庭環境、将来の出費等を勘案していくら必要か?という部分によりますが次の次の転職を見据えてのキャリアアップと捉えることにより更なる年収UPを図れると思います。
私は二度の転職で既に当時の2倍まで年収を増やすことができ、入金力も上がったこともありFIREへまた一歩近付けております。
転職先を決める際のNG判断基準
転職することでFIREへ近付ける、より良い生活を送ることができる、これが転職をオススメする理由ですが、転職することによって待遇が変わらなかったり残業も増えたり・・これだと何のための転職か一切分からないですよね。
ただ、実際に転職活動を行っていくと様々な事態に直面することも事実です。上手く何社か内定をもらえた際に貴方は何を判断基準として転職先を決めますか?
A社は中小だけど待遇面で今よりも100万円年収が高く、アットホームな雰囲気で面接の時の印象も良かった。B社は業界では大手で、でも待遇は今と変わらず、だけど市場価値の高そうな汎用性のある業務に携われそうだ。
こういった二択に直面する場合はどうでしょうか?貴方の現在の境遇、年齢などにもよると思いますがA社の場合、年収も上がり雰囲気も良さそうなので惹かれる部分も多いと思いますが本当にアットホームなのか?印象の良かった面接官は一緒に働く人なのか、何をもってアットホームだと思ったのか?(求人案内に「アットホームな職場」と書かれていただけだと・・・💦)
B社だとあまり今の職場と待遇は変わらなそうだけど大手で家族も友人も名前の知ってる大企業だし、自分の市場価値も上がりそうな業務に携われそう、またその次のキャリアアップも狙えるかも。
こうした人生の選択を行わなければいけない場面に直面すると思います。ここではあくまでFIREを目指すための転職のススメなので、私としては後者のB社を選ぶか、もう少し転職活動を進めるか、になります。
「ブランドイメージ、周囲に映えるだけの決断する」はNGなんじゃないの?と思われるかと思いますが、この面だけを捉えたら私はオススメしませんが、B社の場合、市場価値を高められる可能性が高いのであれば、その次のキャリアアップも狙えますし、世の中の人は大体「大手企業出身」「誰もが知ってるB社の人」というラベルがあれば次の転職活動にも大きく生きてきます。
ただ、自分の人生なので他人にどう映るか?という判断基準だけで決めないで欲しいということでNGに含めております。
新卒の時の就職活動の時も、今でも大概出身大学を少なからず企業に見られると思いますが、それと同じことですね、中途採用(経験者採用)時には職務経歴書の職歴から、応募している職種にフィットしているか、という観点でチェックされますが、現職が中小企業より誰もが知ってる大手企業である方が当然、有利となりますよね。そうした観点からも転職先を決断する際には考慮しておいてくださいね!
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